心と身体でひとつのセラピー(OST)

一段と冷え込みも強くなり、紅葉が進んでいる仙台です。

先週の10月19・20日は東京でoptimal sense therapyのプラクティショナーのコースを受講してきました。

OSTとは心理セラピストの葵井美香子さんが3000件以上の症例から考案されたセラピーで
「現れてくる全ての感覚や気持ちは最善・最適」という意味を含んでいるそうです。

受講した、私の感想を記載させていただきますね。

ふだん自分の意志で判断していると思っているわたしたち。
でも実はその時、身体機能が働いて自分を守る最善のシステムで反応しているのです。
辛いこと、苦しいこと、後悔することなど自分からみたネガティブな思いさえも「その時最善が尽くされている」

お任せ人生でよいということをなんだか実感しました(笑)
そのことを通じて自分の身体と心の信頼関係が強くなり、
大丈夫感が増しております。


今回のプラクティショナーコースでは
心と身体をつないでいる自律神経
(ポリヴェーガル理論)の働きを交えた
講座内容に理解が深まりました。
セラピー中、クライエントさんにおきている状態に
照らし合わせることでより安心感の中セッションを
すすめていけることがわかりました。

ポリヴェーガル理論とは3つに分類された自律神経のことです。
超簡単に説明します。

①交感神経(過覚醒状態)⇒感覚の増大、情動的反応、過剰な警戒態勢。
             動物であれば敵と出会った時に「闘争か逃走か」
             の反応を示します。
             緊張を伴なうので心拍や呼吸が増加し、
             筋肉は硬くなる。

◆副交感神経
②迷走神経腹側複合体(社会神経)⇒バランスのとれた状態。
                 安心・安全。リラックスしている。
                 最適な心地よい覚醒状態。

③迷走神経背側複合体(低覚醒状態)⇒感覚の不在、感情の麻痺、
                  身体動作の減少。
             逃走できない危機的な状況におちいると
             動物は心臓、呼吸、筋肉などすべての
             身体のはたらきを低下させフリーズした状態。
             人の場合は、鬱などの症状。

この生命を維持するシステムが哺乳類は自動的に働いております。
自律神経は一日のうちでも変化しています。

健康度が高い状態は②の迷走神経腹側複合体の幅が広く、
また①と③の状態になっても②の状態に自然と戻れます。

健康度の低い状態は②の幅が狭く、
①と③の状態になるといつまでも解除されず
そこに居続ける状態になるそうです。

身体は、自然の産物。
人間が作り出すことはできません。

自分の意志よりも先に、身体が自動で「自分を守るために」最善が尽くされているのなら無駄な抵抗はやめたほうがよさそうです(笑)
今、あらわれている感覚や思いに気づいて自分と対話をしていきましょう。

ポリヴェーガル理論の詳しいことは、グーグル先生でお調べ下さいね。


それからセラピーで癒しがおきるときは心だけ、
身体だけの片方からのアプローチよりも両方感じること。
気持ちと同時に起きている感覚、
それに気づくことでクライエントさん自身が自然と変化変容に導かれます。
私自身も何度も経験しました。
ワークショップの内容と同じ「心と身体でひとつのわたし」ですからね。
心のセンサーが働いて身体で表現され、
身体で感じてることが、自分の正直な気持ち。


ただ人類の進化の過程で言葉は後から生まれたもので、
感覚の方が先。
忘れがちですが、重要だと私は思います。
現代人は思考するのがメインになり、
思考が一番パワーがあるように捉えてしまいます。

でも、一方で人間は言葉を道具として使い
言葉を介して物事を理解します。
なので思いを吐き出すことも大切。

自分の気持ちを話す=離す=放すです。

癒しがおきるのは「未完了の思いが完了されたとき」
インナーチャイルドやイメージの自分の未解消の思いを聴くことで、
気持ちや感覚が解き放たれその思いが完了につながります。

それから、私自身が体調不良で苦しんだ時は
本当に何をしてよいか路頭に迷いました。
思い返すと自律神経が乱れて大変でした。
声を大にしてお伝えします、
身体に症状が出ている時は心のSOSです。

身体症状に不安を抱えている方は、内面のアプローチをお忘れなく。


他に、OSTの面白いところは気持ちいい感覚も積極的に取り入れているところ。
セラピー中に、緩んだ感覚や自分のリソース(資源となるもの・自分の安心するものや感覚・言葉など)を感じてもらいます。

セラピー中に苦しさを伴なう状況の時は、
ブレイクワーク(その状態から離れる体を使った軽いワーク)を取り入れます。
常に安心・安全・リラックスした感覚で無理なく大丈夫感を感じつつセラピーは進みます。

自分の中に、安心や大丈夫な感覚があると一見大きな変化はなくても何かしらよい変化が現れるものなんですね。

今回も心理セラピストとして、クライエントさんに対する意識の話からセラピーの進め方まで詳しく教えていただきました。

美香子さんはじめ他の方の症例、セラピーの効果を直接伺うと
明るい未来につながる可能性を感じます。
多くの方にチャレンジしたくなりますし、
セラピーの存在を知って欲しいです。

思考がグルグルしてしまう悩みから、
強迫症やトラウマなど幅広いクライエントさんにも効果的。

ココロ踊らせて帰宅しました。

興味の湧いた方、ぜひ会いに来てください。

美香子さん・アシスタントの皆さん・受講生の皆さん。
お蔭様で安心感の中、学びを深めることができました。
私にとって、幸せな時間でした。

新しい心理セラピーOSTを学ぶ

心理セラピスト・葵井美香子さんのOSTというセラピーを4回にわたりオンラインで学びました。
セッションで癒しが起きるときはどんな時なのか?
の視点からクライアントさんの変容の観察を重ねて辿り着いたセラピーなんだそうです。

OSTとはOptimal Sense Therapyの頭文字を取った名称でOptimal とは最善・最適のという意味が含まれSenseは感覚とか気持ちなどの意味。
現れてくるすべてのSenseは最善であり、だからこそそれを大切にすすめていくセラピー。

美香子さんのセミナーは分かりやすくて、いつも楽しく学べます。

私も受講してみて、セルフワークを実践してみたところ非常にシンプル。
そして、高い効果を実感しました。

もともと私は身体の学びから心の世界にやってきたので、
潜在意識の入り口と言われている体と心をどう繋げてセッションしたらいいのか?
という問いが常にありました。

真実はいつもシンプル。
身体のケアもそうなのです。
きっと、何かあるはずとアンテナを張っていました。

そこへOSTは身体感覚と気持ちを捉えながら、
セラピーをすすめていくというので募集前から興味深々。

実際学んでみると、セラピー中は静の中の動の世界。
瞑想状態で浮かんでくる思考や気持ちに身体感覚を照らし合わせていくようなとても静かなセラピー。

私の好きなボディーワークのフェルデンクライスに感覚が似てました。
フェルデンクライスはインストラクターのシンプルな誘導に合わせて身体を動かし、その微細な身体の動きに気づいていきます。
OSTはこころの動きに身体と共に気づいていくそんなイメージをもちました。
身体感覚に意識を向ければ日常がワークの場になります。
身体と心が一つということを実感できます。

それから面白いと感じた点は「緩んだ感覚やよい感覚」にも意識を向ける。
「自分にしっくりくる言葉や行為などでやさしさを向ける」というのも自由度が高く好きな点です。

私がフェルデンクライスの好きなところは、初めは身体の動作が固くて重いなどの不自由さがあるのに自分の動作に意識を向けて動きだすと徐々に体が楽に解放されていくところです。
身体のつながりを感じ、緩んでいく感覚は理屈抜きに気持ちがいい。
私は自由だ~って、たまらないのです。
ちなみに、フェルデンクライスは身体を治すのが目的としておらず身体で遊ぶという表現を使います。
体と心にも「気づきのパワー」は大きなチカラがあることをこのセラピーを通しても教えていただきました。

OSTもお悩みのテーマから入ったり、身体感覚から入ったりもできます。
このセラピーも、本人が苦しいと感じていることでも
本人にとって最善のことがおきてるのなら、それに気づいて楽しんだっていいのかもしれませんね。
書いててそのような視点が湧いてきました。

とは言え案外セラピーで詰まったことが、自分にやさしさを向けること。
いかに日々、自分に厳しいか気づかされます。

自分にやさしさを向けると人はどうなるんでしょう?
そしてそれはどういうことをいうのかな?

自分を否定する、自分の声をきく。
相手を責める、自分の気持ちをきく。

それが体と心できける最高のセラピー。
私自身もどんどん使っていきます。

シンプルなセラピーに出会えたことに感謝。

姉は私の道しるべ

 

セッションで使うセラピーの一つにRFTというテクニックがあります。
そのオンライン勉強会の実践練習で子ども頃の自分をセルフワークしました。
その様子をシェアしますね。

私は3人きょうだいの2番目。姉私弟の構成。
姉とは今は大の仲良しですが、小さいころはケンカが絶えませんでした。
あの頃の自分を振り返ると「認められたい」という気持ちが出てきます。
昔の癒されていない思いがあるということは、
今現在もあるということなんですよね~

その頃の自分をイメージしていくとお姉ちゃんに勝ちたい、
姉を頼りにしているのが前提にありつつも、
姉より選れた存在でいたい私がいます。
この人には敵わない、疎ましく感じている自分の気持ちが出てきます。
その気持ちを受容していくと、私だけが姉をライバル視していることが感じられます。

その一つ一つの思いに受容を重ねていくと、
今度は姉への感謝の気持ちが溢れてきました。
私はいつもお姉ちゃんがいたから目標に頑張れた。
それを私は一人で張り合っていたのです。
そのことに対する罪悪感も一緒に出てきます。
その思いも受容していきます。

最後には、両親に認められたい二人の一番かわいがられる私でいたかったという本当の気持ちがでてきました。
子どもなら誰でも抱く思いではないでしょうか。

アニメ映画「未来のミライ」をふと今書いてて思い出しました。

その思いも受容していくと、順番なんかどうでもよくて認められることもどうでもよくなっていました。

爽快な気分と広がる感覚を十分感じてワークを終えました。
手短なワークのシェアになりますが満たされる思いで一杯です。

アシストして下さった葵井美香子さん、ありがとうございます。

姉はとても器用な美容師さん。
髪を切る以外にもクラフトバックを作ってくれたり、編み物を編んでくれたり。
お料理も手早くて、私とは違って要領がいい。
くだらないことに大笑いして、私からしたら欲がありません。
人生に多くを望まず、だけど人生を楽しめている人。
身近にいるお手本になる人。
本当にいつも姉には助けられています。
ワークを通して、またその思いに気が付きました。

最近のワークは投影も大分落ちてきて、感謝することが多くなりました。
そうでないときも勿論あります。
でも、自分をみてきてよかったと感じられます。

6歳までの思い込みが形成されやすい時期

今日は心理セラピスト・葵井美香子さんのステップアップRFT・オンライン勉強会でした。
RFTとは自己受容の心理セラピーのツールの一つ。
私も4月末に名古屋でプラクティショナーを習得して受容の大切さを改めてインストールしてきました。
ネガもポジもなく全てが必要だから起きているというスタンスの愛に溢れたセラピーです。

前半は「家庭環境・育った環境」のことをテーマに講義を受けました。
自分が成長する過程で6歳くらいまでの脳が催眠状態に近く何でも吸収しやすい状態。「○○は○○すべき」というような思い込みや信念・ビリーフがいとも簡単に身についてしまう時期。

ここで面白いと感じたのは、大きく4つの状態に分けられる脳波は、
生まれてから2歳になるまでは主にデルタ波(深い眠りについている時の脳波)
2~6歳にかけてはシータ波(瞑想状態や浅い睡眠時の脳波)が増えて
6歳くらいまではほとんどデルタ波とシータ波で作動するそうです。
6歳以前は客観的な視点が乏しく、主観として捉えるため親が良かれと思ってしたことでも、その意図を汲むことができず誤解してとらえていることがあるそう。

最近私の周りでも出産が多く、子どもたちの成長を目の当たりに拝見していますが
同じ人間の姿ですが子どもたちの脳の吸収は大人とは違うんですね。
影響大の時期。周りの大人の声掛けが優しいものであってほしいです。

後半・RFT実践練習は次回へ続く