不妊治療をしていた時期が13年ほどあります。
結婚して、そろそろ子どもが欲しいと思っていたら妊娠。
早速病院へ行ってみると妊娠反応はでるものの、
胎児らしきものが子宮にうつりません。
明らかにおかしいのです。
しばらく様子をみて、子宮外妊娠とわかりました。
子宮に着床するはずの受精卵が卵管に着床してしまったのです。
そこで成長することはなく、初めての妊娠は
肉体的な苦痛と精神的な悲しみを伴う結果となりました。
初めての産婦人科の印象は冷たい診察台に、ベテラン男性医師の診察。
怖かったな全てが。
あの時の私に
「よく頑張ったね。一人で怖かったね、不安だったね」と声をかけたいと思います。
やっきになった不妊治療、今みたいに心理セラピーがあることも知らず
うまくいかない焦りと、不安を抱えてました。
潮時のタイミングはいつなのか、悩んだ日々。
今ならやみくもに治療をする前に、自分の心を先にみるでしょう。
自分がセッションを受けるようになってから、その思いを癒すこともありました。
ある日セッションで「誰が子どもを授けるの?」という質問がありました。
私の答えは「神様」
呼び方は何でもよいのですが神、宇宙、大いなる意識。
バイロン・ケイティでいえば「神の領域」
「自分の領域」ではないのです。
子どもは授かりもの。
精子と卵子が受精して順調に受精卵になったとしてもそれが着床して、
お母さんから産まれるまですごいことなのです。
材料が揃っていても、料理みたいに出来上がらないのです。
親友が、「子どももご縁だからね」といった時
私の中で何かが弾けました。
「あっそうだ。縁は無理につくるものでなく、自然とやってくるものだった」と。
この経験から「いのち」の不思議さと、みえないチカラに身をゆだねて生きていくということを受け入れたような気がします。
自分が在ること、ご縁があることに感謝。