心理セラピスト・葵井美香子さんのOSTというセラピーを4回にわたりオンラインで学びました。
セッションで癒しが起きるときはどんな時なのか?
の視点からクライアントさんの変容の観察を重ねて辿り着いたセラピーなんだそうです。

OSTとはOptimal Sense Therapyの頭文字を取った名称でOptimal とは最善・最適のという意味が含まれSenseは感覚とか気持ちなどの意味。
現れてくるすべてのSenseは最善であり、だからこそそれを大切にすすめていくセラピー。

美香子さんのセミナーは分かりやすくて、いつも楽しく学べます。

私も受講してみて、セルフワークを実践してみたところ非常にシンプル。
そして、高い効果を実感しました。

もともと私は身体の学びから心の世界にやってきたので、
潜在意識の入り口と言われている体と心をどう繋げてセッションしたらいいのか?
という問いが常にありました。

真実はいつもシンプル。
身体のケアもそうなのです。
きっと、何かあるはずとアンテナを張っていました。

そこへOSTは身体感覚と気持ちを捉えながら、
セラピーをすすめていくというので募集前から興味深々。

実際学んでみると、セラピー中は静の中の動の世界。
瞑想状態で浮かんでくる思考や気持ちに身体感覚を照らし合わせていくようなとても静かなセラピー。

私の好きなボディーワークのフェルデンクライスに感覚が似てました。
フェルデンクライスはインストラクターのシンプルな誘導に合わせて身体を動かし、その微細な身体の動きに気づいていきます。
OSTはこころの動きに身体と共に気づいていくそんなイメージをもちました。
身体感覚に意識を向ければ日常がワークの場になります。
身体と心が一つということを実感できます。

それから面白いと感じた点は「緩んだ感覚やよい感覚」にも意識を向ける。
「自分にしっくりくる言葉や行為などでやさしさを向ける」というのも自由度が高く好きな点です。

私がフェルデンクライスの好きなところは、初めは身体の動作が固くて重いなどの不自由さがあるのに自分の動作に意識を向けて動きだすと徐々に体が楽に解放されていくところです。
身体のつながりを感じ、緩んでいく感覚は理屈抜きに気持ちがいい。
私は自由だ~って、たまらないのです。
ちなみに、フェルデンクライスは身体を治すのが目的としておらず身体で遊ぶという表現を使います。
体と心にも「気づきのパワー」は大きなチカラがあることをこのセラピーを通しても教えていただきました。

OSTもお悩みのテーマから入ったり、身体感覚から入ったりもできます。
このセラピーも、本人が苦しいと感じていることでも
本人にとって最善のことがおきてるのなら、それに気づいて楽しんだっていいのかもしれませんね。
書いててそのような視点が湧いてきました。

とは言え案外セラピーで詰まったことが、自分にやさしさを向けること。
いかに日々、自分に厳しいか気づかされます。

自分にやさしさを向けると人はどうなるんでしょう?
そしてそれはどういうことをいうのかな?

自分を否定する、自分の声をきく。
相手を責める、自分の気持ちをきく。

それが体と心できける最高のセラピー。
私自身もどんどん使っていきます。

シンプルなセラピーに出会えたことに感謝。