昨日8月6日は広島に原爆が投下された、とても悲しい日。
犠牲に合われた方々のご冥福をお祈りいたします。

戦争は今の幸せが人々の犠牲の上にあることに気づかされます。
幸せを求めるあまりに、人が人の命を奪う恐ろしい行為。
それにまつわる家族の思いがTVで流れておりました。
私がみた映像は妹さんを亡くしたお兄さんのお話。
妹さんの日記を紹介するお兄さん。
お兄さんの無事を祈ることが記されていて、
二人の仲の良さが伝わってきます。


一方で昨夜来た女性の患者さんは、
20年も飼ってた猫が先週亡くなり
寿命だとわかっていてもこんなに悲しいもんなんですねと寂しそう。
いつもの笑顔は少なくて、生前のかわいいその子の写真をみせてくれました。

人、ペット、戦争、寿命にとらわれることなく
私はどちらの方の気持ちも、とても共感できます。
こんなにも悲しくなるほど、人を愛したペットを愛した。
愛おしく思える存在があった。
愛し愛され、幸せな関係だったと思います。

点でみると悲しい出来事なのですが、
この悲しみがあること、経験があることで人はまたよりいっそう生命に優しくなれるのではないでしょうか。

この悲しみを原動力に。

人の心に厚みがでるんだと思います。

TVで拝見したお兄さんは、高齢の方で広島平和記念館資料館で戦争の悲惨さを次の世代へ 語りつぐお仕事をされているそうです。

ペットの飼い主さんは、又猫を飼おうかなと迷っている様子でした。

それぞれが、それぞれの体験を通して湧いてくるエネルギーを受容、別のエネルギーに変容して生きていくんだと思います。

愛は時に厳しく、優しく、切なく残酷だったり、慈愛に満ちていたりあらゆる要素を含んでいます。

感情を味わうことで、その感情に振り回されることなく歓びにつなげて生きたいですね。